6月1日の開幕を翌日に控えた31日、会場の宍戸ヒルズカントリークラブ西コース(茨城県)で公式会見が行われ、JGTO会長の青木功と、今大会のコースセッティングアドバイザーをつとめる田島創志と共に、蟬川泰果(せみかわ・たいが)が登壇。
昨年、史上初のアマ2勝目を達成した「日本オープン」に続く日本タイトル2勝目に向けた意気込みや心境、また現在のゴルフの状態などを語った。
怪物コースとも呼ばれる宍戸。
大会は初出場だが、蟬川には大阪の興国高校時代や東北福祉大を通じて、学生試合でラウンド経験があるといい、「高校1年にここで88を打ったんです。難しいという印象しかない。特に僕はグリーンが難しく感じて。ショートパットでも横についちゃうと、いかに決めきれるかが大事になってくる」と、プロ初出場でも警戒心は増すばかりだ。
JGTOの田島によると「世界で戦える選手を宍戸から送り出す」をコンセプトに、昨年に続き、今年もさらに距離を伸ばして全長は7430ヤード。
15番のパー5は638ヤードもあり、「フォローだったら分かりませんが、2オンはなかなか厳しい・・・」と、さすがの飛ばし屋も嘆息した。
「ここはまさにモンスターコースですね」と苦笑をするが昨年、魔物を制して優勝を飾った大学先輩の比嘉一貴(ひが・かずき)は、その年賞金王に。
今年は世界をまたぎ、今週はPGAツアーの「メモリアルトーナメント」から招待を受けて出場している。
今年も今大会の勝者には、DPワールドツアーの「BMWインターナショナル」と、日米「ZOZOチャンピオンシップ」の出場資格がある。
宍戸から、世界の扉が開く。
「凄く気持ちが上がります」と、蟬川も攻略に心を燃やす。
先週の「ミズノオープン」は、最終日に「63」の追い上げで5位フィニッシュして賞金1位に浮上。最新の部門別ランキング
総合力を示すトータルポイントランキングもトップを走るが、同学年の平田と中島が繰り広げたプレーオフには残れず、蚊帳の外だった。
「自分もそこにいたかった。凄く悔しかった」と、率直に明かす。
同世代たちの活躍は、すごく刺激的だが、「誰かに、というよりは自分が誰より一番でありたいな・・・」と、人一倍の負けん気が原動力だ。
4月の「関西オープン」でプロ初勝利を達成し、アマプロ通算3勝目を飾ったが、4月の「中日クラウンズ」も、先々週の「ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント」も最終日を最終組で回りながら「優勝が見える位置から負けてしまった」と惜敗を悔やみ、「早く今年2勝目を上げたいな・・・」と、貪欲だ。
会見の隣で、JGTO会長の青木が目を細めた。
「蟬川くんには今のスイングを続けて、よりいっそう強くなって欲しい」とJGTOが誇る若き一人に期待を寄せた。
<中継スケジュール>
■NHK
6月01日 13:00~17:00 Round 1 BS1
6月02日 13:00~17:00 Round 2 BS1
6月03日 13:50~16:00 Round 3 総合
6月04日 13:05~16:00 Final R 総合
■JGTO youtube チャンネル
6月01日 6:00~14:00 Round 1
6月02日 6:00~14:00 Round 2
6月03日 7:00~11:00 Round 3
6月04日 7:00~11:00 Final R