「きょうはパットが入ってくれた」と、1番からいずれも1メートル前後を沈める連続バーディ。
弾みをつけると「パーパットも凄く入ってくれた」と、2.5メートルをしのいだ3番や、2メートル前後を残した13、14番もまとめて自己採点。
「きょうは100点満点といってもいいんじゃないか」。
宍戸の高速グリーンに合わせて用意した従来より少し重めのピン型パターも奏功し、「良いストロークができて、出球も落ち着いている。良いスタートが出来てほっとしています」と、安堵の笑顔がこぼれた。
千葉県の香取市出身。
おじいさんの勧めで10歳からゴルフを始め、小学6年で全国大会に出場。
拓大紅陵高校時代に「関東高校選手権冬季大会」で優勝。
東北福祉大学4年の2019年には「千葉県アマ」を制した。
名前が同読みの石川遼が史上最年少の15歳でプロの試合に勝ったのは、野呂が小3のとき。
「自分もプロになるつもりで第二のリョウを目指そう・・・と、思いましたけど。もう遅いですね」と、つい遅れを自覚してしまうのは、この日は同順位の勝俣陵(かつまた・りょう)や、今年は欧州を転戦するはたちの久常涼(ひさつね・りょう)ら、同じリョウの名前を持つ選手たち。
「特に久常涼は同じ漢字ですけどずいぶん先に行かれちゃいました・・・」と、苦笑をするが、野呂もまだこれから。
昨季のABEMAツアー賞金18位の資格で出る今季、「初シードを目標に、あわよくば1勝を目指して頑張ります」と、夢を追う。