地元北海道で、2年ぶりのツアー通算2勝目に、希望を残した。

片岡尚之（かたおか・なおゆき）の3日目、最後の18番。

「むかついていたので、どこ行ってもいいから思いきり振ってやろうと思いました」と、渾身のティショットはフェアウェイへ。

さらに5番ウッドで打った253ヤードの2打目は、軽々と池を越えてピンにくっついた。

アルバトロスと見まがう会心の1打。
楽々イーグルで、通算15アンダーは首位と3打差の2位タイに復活。
所属社長も見守る前で、地元ファンの拍手を浴びて安堵した。

昨年は3度も池に入れ、鬼門に掲げる16番のパー3では2日目連続のパーを拾えた。
「上手くしのげた」と汗をぬぐったのに、直後の17番パー4で不運は起こった。

ワンオン狙いドライバーショットは「右からの風で、乗ったら飛んじゃうなと思ったら、緩んじゃった」と、池へ。
打ち直しで3オン2パット。

チャンスホールのボギーで失速し、「しんどかったです。でも、最後獲れてよかった」と、18番のイーグルで倍返しに成功。
最終日の地元Vに期待を残せた。

火曜日にぎっくり腰を発症した今週は、治療に専念するため控えているが、かなりのダーツ愛好者だ。

「僕も買えますかね？」と、主催のセガサミーが扱うダーツマシンの購入にまで興味を示すほど、上達に心を燃やす。

3度目の最終日最終組は前回、昨年10月の「For The Players By The Players」で敗れた小林伸太郎（こばやし・しんたろう）と、また同組になった。

「あの時は自滅して、簡単に勝たせてしまいましたので。今回はしっかりと追い上げて、最後まで分からない。そんなゴルフがしたいです」。
通算2勝目という的に狙いをすます。

• 片岡 尚之