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全日空オープン 2002
「賞金ランクに、加算して」
いくつもの偶然が、重なり合った。
先週のサントリーオープン2日目、総武の16番ホールで自身ツアーで初のホールインワンを達成し、賞金100万円を手に入れていた菊池純が、この日、輪厚の16番で、再び快挙をしでかした。
使用クラブはこの日も、14本中「もっとも練習に力を入れる」という7アイアン。
球筋も、先週と同じく、ほとんどキャリーで、カップインだ。
この一振りで、協賛各社から提供の賞金300万円と、全日空ワールドの“全日空ハローツアーで行く、ドイツロマンチック街道とスイスアルプス・パリ8日間、ペア宿泊券”を獲得。
2週連続でビッグな副賞も、手に入れた。
「7月に、占いで選んでもらった方角に引っ越したんです。それからあと、なんかツイてるみたい」と、ラッキー続きの要因を、明かした菊池。
翌21日の土曜は、妻・慶子さんの誕生日。今週も、たまたま身重の夫人を、この日からコースに呼び寄せており、慶子さんは、まさに幸運の女神さま。
「先週も今週も、あいつの目の前で、(エースを)見せちゃった。賞金は、誕生日プレゼントと、出産費用にできますね」と、大喜びだ。
現在、賞金ランク59位で、初のシード入り目前。
「今日と先週のホールインワン賞金が加算されれば、シード権は、確定だったのに!」と悔しがったが、このイーグルで、前半3つのボギーも取り返し、再び、2位タイ浮上。
「最終日まで、この位置で持たせられたら、きっとすごく自信がつくから」
2週連続エースの勢いに乗って、決勝ラウンドでも、しぶとく、上位に食らいついていくつもりだ。
写真 = 使用クラブの7アイアンは、「いつももっともよく練習するクラブで、スイングの状態を確認するクラブ」と菊池。先週、ホールインワンを達成したボールも、大事に取ってある。