８バーディ、１ボギーの７アンダー64。今季苦しんでいる鈴木敬太が首位と１打差の好スタートを切った。

今季レギュラーツアーでは９試合に出場して予選通過がゼロ。そんな悩める鈴木に手を差し伸べたのは高柳直人だ。以前から鈴木のことをよく知っているという高柳が送ったアドバイスはリズムに関するもの。

「ずっとゴルフの状態は良くなかったんですけど、昨日の練習ラウンドで先輩の高柳さんからリズムについてワンポイントをもらって。自分でも悪い点には気づいていたんですけど、その直し方がわからず、そこに関するヒントをもらいました」。

鈴木はイップスというわけではないが、アドレスで始動するまでに時間がかかってしまうことが多かった。そこに高柳は気づき、自分のリズムを作ることをアドバイスした。練習ラウンドに指摘されたことを即実践し効果が出たことに驚いたのは鈴木以上に高柳だったのかもしれない。高柳も皮肉まじりに「もうアドバイスしないです」と言いながらも、後輩の躍進に嬉しそうでもあった。

鈴木にとっては大きなきっかけをもらったわけだが、この感覚を本物にするにはスコアを積み重ねるしかない。明日の２日目もひたすら自分のリズムを守ることに徹するつもりだ。