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PGM Challenge 2023

今野大喜が伸ばし合いの激戦を制してプロ初優勝を飾る!

首位とは2打差の11アンダー2位タイからスタートした今野大喜が、6アンダー65をマーク。激しい伸ばし合いとなった最終日だったが、見事逆転で嬉しいプロ初優勝を手にした。

 

この日の今野は7バーディ、1ボギーの6アンダー65。終盤の16番で自身がトップに立ち2位と2打差があることを知ってからは、緊張との戦いだった。17番ホールをボギーとして2位とは1打差。最終ホールをボギーとすればプレーオフという追い込まれた場面で、最後は苦しみながらもパーで切り抜け、栄冠を手にした。

 

「本当にこれ以上ないくらい嬉しいです。(自分の)状況が状況だったので、ラストチャンスというところでは最高の結果で終われましたし、この時期のこのような結果が出ることは想定外だったので本当に嬉しいです」。

今野が言う自身の状況とは怪我だ。昨年の11月頃に痛めた股関節痛の影響で、今季は出場できる試合が限られていた。今回も推薦での出場で、ラストチャンスと表現したのにはそういう事情があった。

「この勝ちは大きいですね。残りのABEMAツアーも出場できますし、QTもセカンドから受けるつもりでいたので。ただ、レギュラーツアーの年間シードが得られるQTの1位というのは当初から目標にしていたことなので、そこは変わらず目指したいと思っています」。

 

日本大学出身で2018年にプロ転向を果たしている。ツアー7勝を誇る今野康晴の甥として注目を浴びるが、優勝までの道のりは長く、厳しいものだった。昨年の股関節の怪我も今野を苦しめた要因のひとつだが、言い換えればその怪我があったからこそ、自分の体や自身のスイングを見直すことができた。

プロ転向してからもう5年と捉えるのか、それともまだ5年と捉えるのかは人によって感じ方は様々だが、少なくとも今野はまだ5年と感じているはずだ。

「優勝できたことは本当に嬉しいですし、大きいことですが、これがゴールだとは思っていません。まだまだだと思っていますし、大事なのは、ずっとやってきたことが継続できるかどうかだと今日の試合で改めて思いました。なので、今日は今日で、明日からまたやるべきことをしっかりやることが大事だと思っています」。

まだ26歳の今野。一つの勝利をきっかけに覚醒することは多々あるが、今野もそんな一人になってくれることを願いたい。