大会主催の興和所属。
星野陸也(ほしの・りくや)が「ホスト優勝狙って頑張ります」と、今季の国内3戦目でV宣言が飛び出した。
契約初年度の一昨年は、初日「73」で出遅れ大慌て。
2日目の「69」でなんとか決勝進出を果たし、最後は9位タイで報いたものの、2年目の昨年は忘れもしない。
無念の予選敗退。
「最初の頃は緊張して・・・」と、苦笑し、「今はそういうのも慣れてきて、楽しめるようになってきました」と、開幕前日のプロアマ戦もゲストのみなさんと和気藹々。
今季は欧州・DPワールドツアーを主軸にするが、当初から何があってもこの大会だけは、必ず帰る気でいた。
「できたらこの試合までに、ヨーロッパの初シードを」と、一時帰国が迫った2週前の「アイルランドオープン」の7位で今季3度目のトップ10を記録し「ほぼほぼ・・・」と、ノルマもクリア。
「ほっとして、ホストプロに臨めるというのは嬉しいです」と、笑顔も柔らか。
帰国前週の先週、フランスでは6歳下の偉業も見てきた。
星野は予選落ちだったが、コースに居残り久常涼(ひさつね・りょう)のV争いを観戦。
川村昌弘らと「すげえなツネ!」と、称えながら星野は内心、驚きはしなかったという。
昨季国内賞金の資格で出る星野や比嘉や、岩﨑が苦戦する隣で常に、上位で争っていたという久常。
「彼はそのうち勝てる」と、予見していた通りの結果に、「自分もちょくちょく上位に入って、戦い方も分かってきたので早く優勝したい」と、近い将来の自分を重ねていったん戻った。
月曜日の夜にフランスから帰国し、一度自宅戻って支度し直し、火曜の朝コースに来た。
「時差ボケはありますが、昨日も頑張ってなんとか寝て大丈夫」。このあと、またすぐにトンボ帰りでスペインに向けて発つが、疲れ知らずでいられるのもスポンサーさんのおかげ。
欧州遠征中こそ、興和の製品が頼みの綱だ。
「当然、スーツケースに入ってます。当然、使ってます。最近は、塗り薬がいい」と、筋肉に張りやシビれを感じたらすぐ患部にヌリヌリ。
「本当に塗ったら、一発で治るんですよ!」と、体を張って効果を絶賛ピーアール。
「バンテリンのテーピングも張りまくっています。本当に凄い」と、日頃の感謝を伝えるのにもこの上ない舞台だ。
プロアマ日からバンテリン色のパンツを披露し主催者さんを喜ばせていた。
いざ本戦。
「優勝を狙っているので。まずはしっかり予選を通って、自分のゴルフをしっかりして、大会を盛り上げていきたいです」。
バンテリン男が使命に燃える。