記事

エリートグリップチャレンジ 2023

アメリカ帰りの20歳!森下響が首位と1打差の好スタートを切る

プロデビュー戦でいきなりの好スタートを切ったのが地元兵庫県出身の森下響だ。7バーディ、3ボギーの4アンダー68。出入りが激しいゴルフたったように感じるが、リスクが常に伴うゴールデンバレーゴルフ倶楽部において、これくらいのボギー数な許容範囲内。難コースを相手に、持ち味のアイアンショットの精度の高さを存分に発揮した。

 

「今日はアイアンが良かったです。前半は2ホールで池に入れてしまい、ボギーにしてしまったんですけど、アイアンで寄ったホールできっちりバーディが獲れたのが良かったです。ゴールデンバレーは予選会にも出て、全くダメだったので苦手なコースなんですが、今日は初めてアンダーを出すことができました」。

淡々を落ちついた受け答えが印象的で、とても20歳には見えない雰囲気を醸し出しているが、そのあたりは長年、米国のハイレベルな環境で鍛え上げられてきたからなのかもしれない。

 

森下は中学生の時に米国・フロリダに渡り、IMGゴルフアカデミーに留学。5年間、ゴルフの腕を磨いた後、アイオワ州立大学へ進んだ。ただ、自身のゴルフの調子が悪かったことと、日本でのプロテスト受験を考えていたこともあり、大学を中退することを決めて今年の5月に帰国。日本でのプロ転向を果たした。

 

森下曰く、ミスショットに対して感情を露わにするタイプとのことだが、ゴールデンバレーゴルフ倶楽部の難度の高さは十分に理解しているため、そこはミスをしても、スコアを落としても、冷静に対処したいと話す。セルフコントロールがいかに重要なコースかを心得ている。爆発力もある20歳なだけに、明日からのプレーも目が離せない。