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エリートグリップチャレンジ 2023

30歳を機に書き始めた振り返りノートの効果!?川上優大が首位と2打差で最終日へ

首位と1打差の4アンダー4位タイからスタートした川上優大が6バーディ、1ボギーの5アンダー67でラウンド。通算9アンダーとして首位と2打差の2位に浮上した。

 

出場機会が限られている今季の川上だが、今年の5月に30歳の誕生日を迎え、そのタイミングでノートをつけ始めた。基本的には毎日、内容は練習内容や試合でのことはもちろんのこと、日常のちょっとした気づきなども記入している。それをやることでどのような効果を得られたことは不調から立ち直る速さだ。

「自分的には理論派ではあるんですが、感覚派な部分もあり、今まで調子が悪いとその時には練習をしないタイプだったんです。悪い感覚を上塗りしたくないというスタイルを貫いてきました。でも、プロになってから伸び悩むというか、もう少し何かを変えなければという思いがあり、それで30歳という節目でノートをつけることを始めました」。

 

ノートをつけ始めた結果、悪い流れになる時の傾向などをノートによって知ることで、修正すべきポイントに早く辿り着けるようになった。悪くなっても、立ち直るまでの時間が短くなったことで、いい状態をキープしやすくなったわけだ。

感覚的な部分に頼ってきたこと自体は悪いわけではないが、感覚に頼っていたから見えなかった部分もある。アナログ的ではあるが、自分の状態や癖を知ることは、自分の調子が悪い時ほど必要なのかもしれない。

 

今週、川上がそのノートをモトにテーマに掲げていることが“楽しむこと”だ。ノートによって導かれたことを達成する。その楽しさを求めて、明日の最終日もコースと向き合うつもりだ。