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エリートグリップチャレンジ 2023

川上優大は課題通りに楽しみ切れず1打差の2位に終わる

首位と2打差の9アンダー2位からスタートした川上優大。今週は自らに課した課題“楽しむ”ことを最終日も実践しようとしたが「楽しむのが遅かったですね」と振り返る。

 

最初にスコアが動いたのは3番、4番の連続ボギーからだ。この時点で、今週やってきたことができていない感覚があった。

川上が今週やってきたこととは、今年の5月から自身の行動を振り返るためにつけ始めたノートをもとにした課題に対してのゴルフだ。

今週はその課題に集中すると決めていたはずが、やはり最終日ということで、無意識に体は戦闘モードに入っていたのかもしれない。

「ノートをつけ始める前のゴルフになりそうな流れだなと感じていました。それに気づいて修正できたのが16番で、そこからいい感じでできたと思います」。

 

16番、17番で連続バーディを奪った時に初めて優勝を意識したという川上。最終日を首位と2打差という優勝を狙える絶好の位置でスタートしながら優勝への意識がなかったのは頭の中では今週やるべきことへのスイッチが入っていたからだろう。ただ、まだ体の方は完全に意識を向けることができなかった。

この日の出来事もきっと川上はノートにつけるだろう。今回の経験を糧に、新たな目標を掲げなおし、次こそは優勝を狙う。