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ディライトワークス JGTO ファイナル 2023

師匠の生源寺に勝つ!蝶ネクタイの三木龍馬が最終戦での優勝を目指す

5バーディ、ノーボギーの65。首位と3打差の4位タイにつけたのは蝶ネクタイがトレードマークの三木龍馬だ。プロゴルフ界において、いち早くユーチューブに取り組んだ一人で、そのキャラクター性はツアーの中でも秀逸。

ユーチューブは試合の練習ラウンドなどでも撮影されおり、一緒にラウンドしたプロにも出演をしてもらっている。その中の一人に生源寺龍憲がいた。

 

生源寺を師匠と呼ぶべき存在になったのは、練習ラウンドを共にすることで、様々な気づきが三木にあったからだ。

三木が話した内容で最も印象的だったのが「これくらいのゴルフをしないと勝てないんだとわかったんです」ということ。言葉だけを聞くと、それくらいハイレベルな技術を習得しなければならないという意味に聞こえるが、真意は逆。ゴルフのやり方についてのことで、ピンを狙う状況で狙わない状況の判断だったり、難しいことはやらないという至ってシンプルなゴルフの考え方だった。

「もちろんピンに対して真っ直ぐ打つための技術を練習することも大事なことですが、逃げたい方向にしっかり逃げるボールを打つことの大切さがわかり、練習内容も変わりました。ある意味で、ショットに求めるレベルのハードルが下がった感じがしています」。

 

高いレベルのショットを打たないとレギュラーツアーには行けないと以前は思っていた。それが生源寺と出会い、それよりも優先すべきことに気付かされた。そこから三木のゴルフは確かに変わった。奇しくもこの日トップに立ったのは生源寺だ。最終日に師匠との優勝争いを実現するためにも、まずは明日の2日目もしっかりスコアを積み重ねたいところだ。