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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2023

石川遼「自分のキャリアをかけて恩返ししたい」ホストVにかける思い

この日も、大事に腕に巻いていた時計は、これでもう4本目になる2023年版。
自分モデルのGーSHOCKもお披露目だ。



石川遼が、メインスポンサーの主催試合で今季の初Vに挑む。カシオ所属のホストプロとして、恩返しの大会初Vをにらむ。

所属契約を締結したのは、ちょうどPGAツアー参戦初年度の2013年だった。


「ちょうど世界に挑戦し始めたときで、日本の試合を中心に出ているときではなかったし、最初の年を含めて4年は特に、日本の試合は少なかったのに、そんな中でも契約をしていただいた」と、昨年まで12回の出場で、幾度かホストVに迫ったが、所属契約後でいうなら2015年と2017年の2位が最高(2013年も2位)。


いまだ一歩、届いていない。

「ずっとサポートしていただいていて、恩しか感じていません。この大会での優勝はもちろんですし、自分のキャリアをかけて恩返しをしたいなと、心の底から思えるスポンサーさんですし」と年々、募る思い。

「頑張りたい気持ちでいっぱい」。


今季も、残り2戦に迫ったが、ここ数年でもっとも手ごたえのあるシーズン終盤戦が今年である。

「今年優勝はないんですけど、開幕からある程度いいゴルフができていて、自分の中で今週は明らかに悪いな、とかとかいう調子の波というのが、1年通してなかった。だから状態どうですか、と聞かれても変わらないですね、と毎週応えていた気がします」。

要は、シーズンを通して、好調を保てていた、ということ。


「僕はそうあるべきだと思っていて、取り組んできたことがあって、それが体調とか、その日の状態とかに左右されず、それらを超越した技術のベールを高めていこうとずっとやってきていますので」。

理想とするゴルフに限りなく近づいていることを、感じられる1年間だった。


「今週は、2位が3回もあるコースで、相性がいいということは、自分にとってはいい材料。それに甘えることなく、しっかりといいゴルフをしていきたい」と、改めて気合が入った。


先月10月に発売された、カシオの腕時計「GーSHOCK」の、石川遼モデルは、2020年から毎年、1本ずつモデルチェンジを続けて今年でもう4代目。

最初にお話をいただいたときは、恐縮したことを覚えている。
「ビックリしました。自分としても憧れでもありましたし、僕でいいんですか、と…」。


世界にも名だたるブランドに「自分の色」がついてしまうことにも遠慮があったから、余計に感謝の思いと愛着を感じる。

今年の新モデルは、ゴルフボールに見立てた文字盤を、ゴールドのカバーがぐるりと囲み、上品なデザインに、カジュアル素材のベルトをあしらうことで、上手にドレスダウンしてある。


「スーツでも、ゴルフウェアでも、なんにでも似合う」。
重厚なつくりでいて、重さもしっかり計算されていて、スイングもまったく邪魔しない。

お気に入りの1本は、「今年もまず提案をいただいて、色や素材をしぼっていく過程で、僕の意見を取り入れていただいています。凄い嬉しいです」と、この日のプロアマ戦時も肌身離さず、テンションが自然と上がった。

裏ブタには自身のサインも刻まれたオリジナルモデルは大会期間中、会場でも販売中。
大会初Vなら、ますますプレミアがつきそうだ。