いい準備をして頑張りたいです」と、繰り返した。
また、賞金3位の蟬川泰果(せみかわ・たいが)も6アンダー。
5番のイーグルは、3番ウッドで打った288ヤードの2打目を13メートルに乗っけて決めたもの。
他3つのパー5をすべてバーディと、チャンスホールを攻略し、「自分はなかなかいいスタートが切れることって、少ないんですけど、めちゃくちゃいいんじゃないですか」と、納得の表情だった。
ラウンド中に、スコアボードを何度も見たが、レースばかりを意識して、ではない。
アマプロ通じて、大会出場は初めて。
「トップはどのくらいでこのコースで回ってくるのか。凄く気になっていたので。4日間どんな感じのスコアになってくるのか。想像しながら回った」。
大逆転するために、2連勝を誓って入った。
だが「まあ可能性は低いので、まずは自分が良いプレーを」と、意外と肩に力は入っていない。
「そんなにプレッシャーはかからず、楽しく、そこまで気負いすぎず、回れたかな、と思います」と、今年4度目に組む高橋淳也キャディとも和気藹々と、「本当にこのコースで自分がどれくらいやれるのかという楽しみが、一番大きいかな、と思います」。
賞金レースにギスギスしない。
2位と3位の2人に対して、賞金1位は48位と出遅れ。
中島啓太(なかじま・けいた)が1日2アンダーの伸び悩みで、特に悔やんだのが後半5番でクリークに入れたティショットだ。
「大げさに言ったら、今週の流れを変える一打。本当に悔しい」と、うちひしがれていたところに、2打目を右のラフに外して、3メートルのパーセーブを逃した最後9番が、とどめを刺した。
「チャンスが入りそうで入らないコースですけど、それでも今日は全然入らない。最後も、最悪な終わり方をしてしまった」と、2位と3位に遅れを取り、青ざめた。
特に金谷はやっぱり怖い。
「良いプレーをされるのは分かっていたことなので。自分が伸ばすだけだと考えていました」。
金谷とは4000万円超の差があるが、どんなにリードを保っても、頂点を目指す道のりは、やっぱりなかなかままならない。