男子のJGTOは、史上最多となる3度目の連覇を狙ったが、最下位の3位に終わった。最終成績
7度目の最多出場を果たした石川遼が初出場したのは2008年。JGTOが、最初に連覇を達成した年でもある。
17歳での最年少出場でMVPを獲得し、最終ホールで無邪気に飛び跳ねた。
あれから15年後の今年、同い年のヨンハンと最年長選手として4年ぶりに、3ツアーズの舞台に戻り、キャプテンで奮闘した石川は、表彰式の成績発表で、チームの誰より長く、深々と頭を下げた。
女子のみなさんは、強かった。
ベストボールで争う前半戦で、すでに9点差もつけられ、1つのボールを2人で交互に打つ後半戦は、第1組の岩井姉妹のペアが勝って戻った時点で、女子の優勝は決定していた。
石川とヨンハンの最終組に託されていたのは、シニアのPGAのみなさんとの2位争い。
4アンダーの2打リードで最終ホールに入った石川とヨンハンがそのまま逃げ切れれば、勝ち点6を追加して、2位の座を確保できたが、石川のティショットが右へ。
佐藤キャディは、「でもOBになるほどは曲がっていなかったはずですが・・・」。
確かに、着弾地点はスコアボードの裏側あたりで、その時点ではコース内にはあったはずだが、そこから不運な大キック。
大きく跳ねたボールは、駐車場のあたりで見つかったらしい。
ヨンハンが打ち直し、石川がバンカーから寄せて1パットで上がれれば、まだ希望もあったが、微妙な距離のボギーパットが残ってしまった。
決めきれずにダブルボギーを叩いたJGTOに対して、シニアの久保勝美プロが、手前のラフから5メートルにつけたバーディパットを、塚田好宣プロがきっちり沈めた。
最終ホールで逆転されて、総合ポイントは1差の“惜敗”。
JGTOは最下位の3位に終わった。
もちろん「悔しいです」と、2016年大会以来2度目の出場を果たしたヨンハン。
「最初に出たときは楽に勝てたので、また勝てるかなおもたですけど女子のみなさんも、シニアのみなさんもちゅよかた(強かった)です」。
「前半戦でポイント差をつけられて、後半戦で伸ばしきれなかったのは残念でした」(蟬川)
「僕は全然役に立てなくて、謝ってばっかりでした。連覇できれば一番良かったのですが・・・」(稲森)。
「結果はともかく、一丸となって戦えたのは楽しかったですし、来年もまた選ばれて、優勝目指してリベンジができるように」(金谷)。
「来年もこの試合に戻ってこられるように。シーズンを通してまた頑張っていきたいと思います」(平田)。
キャプテン石川は、表彰式後にグリーンの隅でメンバー1人1人にこの1年の労をねぎらい、感謝の握手とハグをかわして「来年もよろしくね」。
来年も頑張って、またみんなでこの舞台に戻ってこよう。