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東建ホームメイトカップ 2003

アンドレ・ストルツの夢

「プロである以上、目指すべき場所」

3週前、豪州ツアーはオフシーズンに入った。その間、試合が再開する夏まで、スト ルツは一人で日本ツアーを転戦するつもりだ。 残してきた家族は今週、本戦が始まると、毎日インターネットでスコアをチェックし て、エールを送ってくれた。 「今日も、きっと今ごろパソコンを開いて大喜びしてくれていると思うんだ」優勝イ ンタビューでしばし、故郷の家族に思いを馳せた。

妻のキャシーさんも2年前まで、欧州ツアーを転戦していたプロゴルファーだ。いま は、2人の子供、ダックとシャナイアの世話で戦線を離れているが、「妻は僕よりも 良いスイングをする。良きアドバイザーさ」とストルツ。 そんな夫婦共通の夢は、マスターズの出場だ。「プロゴルファーである以上、一度は 目指すべき場所。そこで優勝できればもう言うことなしだけど、とにかくまずは出場 を果たすこと。妻も同じ意見さ」
現在、世界ランキングは74位。「なんとか今年中に50位内に入って、来年には夢がか なうといいなあ!」。 おりしも、今年のマスターズは次週の開幕だ。いま、こうして東建多度CC・名古屋 の18番グリーンで優勝カップを掲げているストルツが、果たして1年後には、オーガ スタの舞台に立っているのだろうか―。
写真=開催コースの東建多度CC・名古屋から、優勝副賞の松阪牛一頭分を受け取った ストルツは、「ツアーで一緒に戦っている仲間を誘ってこれでバーベキューしてお祝 いしよう!!」と大喜び。「・・・でも、みんなにご馳走したって、牛一頭分はとて も食べきれないよ、どうしよう?!」と嬉 しい悲鳴をあげていた。

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