ルーキーの岡田晃平(おかだ・こうへい)は、昨年のファイナルQT9位の資格で参戦する。
「とにかく、早くプロになりたかった」と、待ち焦がれた初舞台。
ピカピカの新人には何もかもが初モノ尽くしだ。
26日の火曜日には、さっそくプロ初の出場登録も済ませて、胸が高鳴る。
JGTOから、ツアープロの証しの選手バッヂが自宅に届いたのは先月末。
「一緒に駐車証と、名刺も入っていました。いいなあ・・・と思って、しばらく眺めていました」と、社会人の第一歩を噛みしめる。
今月15日の卒業式では、学長賞の表彰を受けた。
「何を評価していただいたか分からないですが」と本人は照れて笑うが、東北福祉大3年時の22年に、1つ先輩の蟬川泰果を抑えて「日本アマ」制覇。
23年のJGTO主催「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ日本ゴルフツアー選手権」で15位に入ると、10月のJGA主催「日本オープン」で、初日に首位タイ発進(最終結果は19位)するなど、経歴は華々しい。
憧れのプロは、大学先輩の松山英樹。
「マスターズにも勝たれましたし、僕の技量ではまだまだ遠いですけど、早く自分も同じステージに立てるように。頑張らないと」と、上を見る。
お父さんの手ほどきで9歳からゴルフを始め、中学からプロゴルファーを目指して、地元高知の明徳義塾に進学してからずっと寮生活だったが、新生活に合わせてこの春から一人暮らしを始めた。
「今年から家賃も保険も自分で払うことになりましたので。今週の目標は、まず最低でも今年1年分の家賃を稼ぐこと」と、堅実に目標を掲げる。
開幕前に、久しぶりに中土佐町の実家に帰ったそうだ。
「4日間ともタタキを食べた」と、名物のカツオ三昧に舌鼓み。
「おいしかった、幸せでした・・・」と、来る時へのチャージも完了。
開催コースの東建多度も初めてだ。
張り切って練習ラウンドに出ようとしたら、この日火曜日は大雨と雷で、正午過ぎまでクローズされた。
「きょうと明日でハーフずつになりそうですが、回り過ぎないほうが結果が良い場合もありますので」と、プラスにとらえ、「あとはフェウェイに向けてまっすぐに打っていくだけ」。
自慢の豪打を名刺代わりに初戦に挑む。