元・中日ドラゴンズの育成選手で、本大会主催の中継局・CBCテレビに中途入社。
今春から名古屋市内の本社で働く。
ここに至るまでの経歴は、なんともにぎやか。
愛知県岩倉市で生まれ、小・中と野球に取り組んだが、江南高校ではバレーボール部で活動した。
でも、再び火がつきマウンドに戻ってきたのは名古屋大学進学後。
野球部に入部し、左投手で活躍した。
2020年には育成ドラフト1位で指名され、同大学初のプロ野球選手として注目を集めたが、ケガや不振もあり、4年のプロ生活で1軍に昇格することはできなかった。
昨年10月の戦力外通告を受けて、第二の人生として目指したのはメディアの世界。
11月にCBCテレビの中途採用試験に臨み、みごと合格。
この春から、新入社員で奮闘している。
本大会での松田さんの主な役回りをざっくりいうと、同局の人気報道番組「ゴゴスマ」でメインキャスターをつとめる石井亮次さんや、同番組レギュラーのタレント、ユージさんらのお世話係。
週末のゴルフ中継で、リポーターとして大会を盛り上げてくださる石井さんらのアシスタント=通称“リポアシ”としてサポートする。
まだ絶賛研修中の松田さんにとって、中継の現場は今回が初めて。
「もともと、外で働いていた人間ですので。社内でいるより外がいいなと。けっこう、ハードワークと聞いてましたけど、すごく楽しんでます」と満喫している。
ゴルフの会場に来るのも今回が初めてだそうだが、「観客の方目線でいうと、野球はその場で見ているだけで全部わかりますけど、ゴルフは18ホールありますので。好きなところに行って、好きな選手を追えるというのが大きな魅力のひとつ。面白いな…」と、実地研修を味わい尽くす。
ちなみに、ゴルフは昨年から本格的に始め、年末の選手会納会ゴルフでコースデビューしたそうで「前半9ホールで105たたきました。トータル170ン回で断トツどべ。一生バンカーから出れなくて…」と、笑う。
同じ名古屋大出身で、やはり同大初のプロゴルファーとして活躍する上田敦士とは、経済学部の同級生だそうだが、推薦出場していた上田は残念ながら、1打足りずに予選敗退してしまった。
「でも、僕も和合に来るって聞いて。頑張ってね、と」。
立場は違うが、引き続き共闘を誓い合った。
将来は、やはり「ドラゴンズにかかわる仕事がしたい」と、古巣への恩返しを切望する松田さん。
「元選手として撮られる側だった自分だからこそできることがある、と思って、まずは目の前の仕事をひとつずつ頑張っていきたいです」。
最終日のテレビ中継では、石井アナウンサーのとなりで奮闘する松田さんの姿がちらりと見られるかもしれない。
<放送・配信予定>
6:30~10:30 CS放送【ゴルフネットワーク】1番H生中継
10:30~12:30 LOCIPO【インターネット放送】
14:30~15:00 CBCローカル
15:00~16:54 TBS系列全国28局ネット
24:50~26:50 最終日ハイライト