平田は、前半最後の8、9番で3メートル前後のパーパットを残すピンチもあったが、「常に穏やかに、浮き沈みもなくプレーができた」と、慌てずしのいでボギーなし。6バーディの「66」で回りきった。
先週の「関西オープン」で優勝を争ったが5位で終わり、翌20日の全米オープン予選はプレーオフ敗退。
悔しさも、疲労もピークだったが、コース入りの前に途中のパーキングで落ち合ったお母さんが、着替えと一緒に、愛犬のププとビビを積んできてくれた。
何よりの癒し。
「誰もみたことないくらいニヤけていると思います」。
連覇を狙うホスト試合にさっぱりと会場入りした。
「普段の大会よりも、なんの気負いもなくプレーができる」と、好発進を決めた。
また平田とともに、5位につけた中山は、今季ファイナルQT23位の資格で戦う、新顔のホストプロだ。
初日をインの第1組で出て、10番で7メートルを沈めるバーディ発進を決めると、最後上りの9番では10メートルを沈めるバーディで締めた。
「パットの感触が良くなった」と、急の覚醒は1年前からパット専門の丸山颯太コーチに学び出してから。
2週前の試合で初めて会場で直接指導を受けたことで、今まで一定しなかったリズムやタッチが一気に揃い、「今週のグリーンの速さにマッチした」と効果を明かす。
ミズノのクラブは、津田学園高校時代に地元の「三重県ジュニア」を制したころから愛用し、2017年の本大会(会場は茨城県のザ・ロイヤルGC)では27位で自身初のベストアマを獲得している。
「いつもお世話になっている分、上位で上がりたい思いは強い」と、まずは初日の好発進で、感謝をお伝え。
「良いスタートが切れたので。明日も目の前の一打一打に集中し、上がってみていい位置にいられるように頑張りたい」。
絹也と書いて「けんや」と読ませる。
「昔はきぬや、とか間違われて嫌でしたが、読み方が珍しいので、すぐに憶えてもらえる。今は気に入っています」。
ホスト試合の活躍でますますその名前を浸透させる。
ちなみに、同スコアで並んだ平田と中山のウェアがお揃いだったのも偶然か?!
2日目以降も足並み揃えて上昇を期す。