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ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山 2024

プロ入り初セルフプレー!?池田勇太が2008年以来のABEMAツアー参戦!

福岡県の福岡雷山ゴルフ倶楽部を舞台に6月5日(水)〜7日(金)の3日間の日程で『ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山』が開催される。開幕を明日に控えたこの日はプロアマ戦が行われた。

 

注目は2008年以来16年ぶりのABEMAツアー(当時はチャレンジトーナメント)に出場する池田勇太。今季初戦となった2週間前の『〜全英への道〜ミズノオープン』では初日、2日目と上位争いを繰り広げるなど健在ぶりをアピールした。

「ミズノでの初日、2日目は数字だけ見れば上出来でしたが、体力面での衰えを感じたのも事実だし、今はまだ不安でしかないですね。あれから1週間しか時間が無かったので、できることも限られていますし、ミズノオープンに出たから全部がわかったわけではなく、ミズノオープンに出るというのは自分の中ではお試し中のお試しという感じだった。だから、その中で感じたことが果たして正しいのかどうかもわからないというのが本音ですね。だから、ミズノで感じたことを今週の試合で試してみて、それがイエスなのかノーなのかをまたお試しするという感じですかね」。

 

本来、試合で何かを試すという表現は良くないことだと池田は言う。ただ、今の自分にとってはそれがベストだし、それしかできないとある意味で腹を括って試合にのぞんでいる。また、ミズノオープンでの今季初戦というのは自分の中では早すぎるとも考えていたが、池田の復活に向けて動いているチームにとって試合で何が起こるのかのデータを集めたかったとう裏テーマがあった。今回の福岡での2週間続けての出場も、ある意味でのお試しであり、そこで何が起こるのかのデータを積み重ねるつもりだ。7月にはレギュラーツアーでの2連戦を想定しているとのことだが、今回はそこに向けての挑戦でもある。

 

お試しとは言え「やっぱり出るとやっちゃうんですよ。それは勝負師なんで、出たらやっちゃうんですよね」と池田。ボクサーに例えるなら、今はまだ復帰に向けたスパーリングといった感じなのだろうが、いざリングに上がれば闘争本能に火が付くように、池田にとってもトーナメントは真剣勝負の場なのだ。明日のスタートティに立てば、あとは頂点を目指すことに意識は注がれる。

さらに、今の若い世代の選手と一緒にプレーできることもABEMAツアーに参戦することの楽しみの一つだと話す池田。初日は古川龍之介と中里光之介とのペアリングで12:55分スタート予定。なお、今週の試合では池田は帯同キャディは使用せずセルフでのプレーを選択している。以前の記憶は覚えていないという池田だが、おそらくプロ入り後、トーナメントでのセルフは初。「自分でやんなきゃいけないことが多いんだよ」とぼやきながらも、どこか楽しそうにも見えるのは気のせいだろうか。今の池田なら、そこで起きる事象さえも、データとしてプラス要素に活用してしまいそうな雰囲気を身に纏っている。