最初にスナッグゴルフの説明、ランチャーと呼ばれるクラブの握り方からなどを教わり、チームごとの対抗戦、そして最後は今平プロに挑戦するプログラムだ。今平プロとのじゃんけんを勝ち抜いた吉川侑希乃(ゆきの)さんが代表選手として今平プロに2打のハンディキャップをもらって挑戦した。結果は引き分け。「今平プロは上手だった。勝てないかなと思ったけど、勝ちたかった」とちょっと残念そう。それでも
「ゴルフに興味をもった?」と問いかけると力強く頷いてくれた。
2人目の挑戦者は、宮城リオネル君で、なんとハンディキャップを活かして「4対5」で今平プロに勝った。「うれしい」とめちゃくちゃ喜んでいた。2人には、対戦終了後に今平プロがキャップにサインをしてプレゼント。これには2人とも喜んでいた。
お昼は5年2組で生徒さんと給食を共にした。嫌いなものは何?という質問に「ピーマン」と答えて、クラスを湧かせた。給食を食べ終わったあとは、クラス全員にサインをし、終わると5年生の他の2クラスにもサインに回り、子供たちは大いに喜んでいた。
午後は体育館で「夢を持とう」をテーマに、講演会。今度は6年生74人に自分の半生を振り返りながら、45分にわたり話をした。最後は質疑応答。「ゴルフをして、後悔したことは」という質問に「悔いはない」ときっぱり言い切った。
今平プロは一日の行事を終えて「楽しかったです。みんな結構楽しそうにやっていたので、それが良かったと思います。スナッグゴルフからゴルフに興味を持ってくれたらうれしい。今日は子供たちからもパワーをもらいました。今シーズンも頑張ります」とこれからのシーズンでの活躍を約束した。
大人にとっての1日は、年を取るごとにあっという間に過ぎて言ってしまう。しかし、小学生の子たちにとっては、その1日1日が貴重な体験になる。少しでもゴルフに興味を持ってもらい、将来ゴルフをするようになれば、これ以上の喜びはない。
【日本ゴルフツアー機構・ヤマハジュニアゴルフスクール・浜松市との取り組み】
一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)では、男子プロゴルフトーナメントの開催自治体や震災復興に取り組む自治体と連携し、小学生が手軽に校庭や体育館でプレーできるスナッグゴルフを活用したゴルフの底辺拡大活動を 2003 年から展開、2023 年 12 月末時点のスナッグゴルフ寄贈校数は 532 校となっています。
しかし、進学する中学校にゴルフ部が無いため継続したゴルフへの引継ぎが課題となっており、そこでヤマハ株式会社(本社:浜松市)が展開する「ヤマハジュニアゴルフスクール(校長:藤田寛之プロ)」と連携、小学校でスナッグゴルフを経験した子どもたちの受け皿となり、スナッグゴルフからゴルフへのステップアップと、継続したゴルフを学ぶ機会を提供していくべく、浜松市内全校(97 校/2023 年度末時点)へのスナッグゴルフの導入を計画しています(2023 年度末までに 8 校導入済み)。