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LANDIC CHALLENGE 11  2024

北川祐生は自身初の最終日最終組!久々の上位も「自分のゴルフをするだけ」と冷静

ゴルフ場に来たくないと思った時期もあったと振り返るのは北川祐生だ。

この日、8バーディ、3ボギーの5アンダー67をマークし、通算8アンダーの首位タイに浮上。自身初の最終日最終組で悲願の初優勝を狙う。

 

昨年の出場試合数はレギュラーツアーとABEMAツアーを合わせて2試合のみ。背中と腰の怪我の影響で練習すらできない辛い日々を過ごしてきた。それでも諦めず、努力を続けてきたが、メンタル的にどうしようもなく落ち込んだ時はゴルフ場に行きたくなかったと当時を振り返る。

 

今週も上位争いができる期待感は一切なかったという北川だが、自分ができることだけに集中した。今週は高麗グリーンと言うこともあるが、パッティングでとにかく緩まないようにしっかりヒットすることだけを考えていたと言う。

「長いパットが結構入ってくれたのが一番よかったですね。まずは距離感を合わせて、芯でしっかり打つことを考えていました」。

 

今週の北川には今日のパッティング同様、気持ちの緩みを一切感じない。

そう見えるのは、北川はどんなに不安になっても、ゴルフが嫌になっても、感謝の気持ちを忘れないという信念があるからだ。多くの人の支えがあったからこそ、めげずにここまで来られたと常に感謝の気持ちを胸にプレーしている。

ゴルフに関してはまだまだ自信を持てる状態ではないが、今は成績よりも目の前の1打に集中して、自分にできるゴルフをやるだけだと言い切る。

 

ちなみに昨年から茨城県の常陽カントリー倶楽部と契約し、練習環境が整ったことも北川にとっては追い風となっている。ゴルフ場では単に練習施設として使用するだけでなく、倶楽部競技の進行管理やルーリングを行ったり、芝の管理に関する勉強をしたり、これまで知らなかったゴルフの様々なことを経験している。そんな経験によって視野が広がったことは確かだ。

様々な経験が、どん底だった場所から引き上げてくれている。北川は明日の最終日も、この場所でプレーできていることに感謝し、そして楽しみたいと話す。