2016年末にプロ転向し、翌17年にはABEMAツアー『ISPSハンダグローバルチャレンジカップ』でプロ初V、18年、19年にはレギュラーツアー賞金シード獲得を目指すもあと一歩のところで賞金シードを掴むことはできなかった。特に2021年以降は不調に悩まされ、昨年のQTはセカンドステージ敗退、「体調が悪いわけではないんですけど、ゴルフの状態というかしっかり戦える状態ではなかったです。」とつらい気持ちを話しながらも「今年は崖っぷちの気持ちで取り組んできました」と今季にかける並々ならぬ闘志を見せた。
今回の優勝によりファーストステージが免除され、セカンドステージからの進出が可能とあって、「やりたいことが出来ますね」とQT上位通過に向けトレーニングにもいっそう熱が入りそうだ。
昨年2月から母校日本大学でコーチも務めており、毎日の朝練や午後のラウンドなど一緒にトレーニングで汗をながしつつ、時折選手目線でのアドバイスをしたりと部員たちに親身になってサポートしてきているが、「ここまで1年半近くあまりいい報告ができなかったのでよかったです」とちょっぴりほっとした様子も見られた。
「少しずついいプレーをすることで自分本来のプレーや自信を取り戻せたらいいと思っています。」
ここまでもがき苦しんできたが、この優勝できっと本来の調子を取り戻していけるはずだ。
<SMBCモビットチャレンジ>
株式会社SMBCモビット様のサポートを受け、次年度のツアー出場優先順位を争う「クォリファイングトーナメント(QT)」の前哨戦として、2021年からスタート。
岡山県山陽ゴルフ俱楽部、茨城県ロックヒルゴルフクラブの2会場で開催され、本大会では今年のツアートーナメントやABEMAツアーへの出場優先資格を持たない149人が出場。
賞金50万円とQTセカンドステージからの挑戦権を争った。