当初は参加メンバーではなかったが、右手痛のため、きゅうきょ“欠場”を申し出た蟬川泰果(せみかわ・たいが)の代わりに登板した。
昼食中に打診され、愛用のタイトリスト社TSR3(シャフト:デナリ70X・44インチ)を持って急いで会場の18番ホールにかけつけ、3回勝負の最初に312ヤードを記録。
「試合中より飛ばす気持ちで、あと普段は半分くらいまで地面に刺すティを、今回は5分の一ほどに」と、小さな工夫であれよと1位に輝いた。
ドラコン大会は初出場だった。
「けっこう緊張したんですけど、フェアウェイ縛りのルールに救われた」と、苦笑したとおりに、大本命の幡地隆寛(はたぢ・たかひろ)は1、3回目をラフに入れ、計測可能な2回目は296ヤードどまりでまさかの最下位に。
「自分は引き立て役としか思っていなかったのに…」と、当人も自覚する番狂わせだった。
出身の本部高校(沖縄県)の同級生で、一昨年賞金王の比嘉一貴(ひが・かずき)や、今大会ホストプロの植竹勇太(うえたけ・ゆうた)ら練習仲間も応援に駆け付ける中、みごと賞金50万円を獲得し、「約束どおり、キャディさんと半分ずつします」と喜ぶが、賞金100万円がかかった4日間平均のドライビングディスタンスでも現在1位(3日平均315.74ヤード)。
「こちらのほうも獲れるように意識しながらスコアを作っていきたいです」。
飛距離“2冠”と、3日目成績34位タイからの上昇を誓った。
<ドライビングコンテスト成績>
・優勝 照屋佑唯智(てるや・ゆういち)(312ヤード)
・2位 清水大成(しみず・たいせい)(309ヤード)
・3位 池村寛世(いけむら・ともよ)(309ヤード)
・4位 小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)301ヤード)
・5位 幡地隆寛(はたぢ・たかひろ)(296ヤード)