予選2ラウンドは@大地陸遥さんと、長野泰雅(ながの・たいが)と同組だった。
2人とも、地元の名門・沖学園高校の後輩だが、2つ下の長野はすでにプロ3年目のシード選手である。
「僕はルーキーですけど、組・最年長という…w」。
3年時には、長野と共に全国大会“緑の甲子園”で団体戦を制した。
「そこからの彼の活躍はものすごくて。プロでもすぐシードを獲って、この2日間も勢いを感じましたし勉強になった」と、後輩からどん欲に吸収。
プレーにつなげた。
本大会は、主催者推薦をいただいた今年がプロ初出場だが、福岡市立方江中学2年時の初出場からアマでは4回出場し、18年から2年連続で予選を通過。
19年にはベストアマを獲得し、転向後はここ芥屋(けや)の使用契約プロとして日々練習を積む。
アマ時に3大会で飛距離1位になるなど豪打を誇るが「今週は、ショットはそんなに良くない」と、7番ではティショットを左林に入れるピンチもあったが、グリーン横まで運んで1.8メートルをしのいだ。
「風もあり、難しいピン位置でしたが1打1打集中してやれたと思う」と、ホームコースをボギーなしの5アンダーで回り切り、最後9番もしっかりと2.5メートルのバーディで締めた。
決勝進出が決まった瞬間に、土曜日のプレー後に行われるアプローチコンテストの出場も決定し、「目標はトップ10。きょうみたいに1打1打、魂を込めてプレーできれば結果につながる」と週末へ、何かと気合が入る。
スタート前の入場曲に選んだのは「今の自分の気持ちとリンクする」というDISH//さんの「沈丁花」。
お母さんへの感謝を歌う楽曲に、思いを重ねてプレーする。
せっかくの週末に、敬愛する大親友がいないのは残念だ。
2日目は午後から出る予定だった日大同期の杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)が、出利葉のホールアウト直前に、体調不良で無念の棄権。
スコアカードを出してすぐに探しに行ったが、杉浦はすでにコースを出たあとだった。
「大丈夫かな…」と、症状を心配し、「土日に一緒に回れたらよかったな」と、残念がった。
2人で出演した某テレビ局の人気スポーツ番組が先週17日の土曜日に放映され、杉浦が昨年11月の「ダンロップフェニックス」で史上7人目のアマVを飾った際の裏話を愉快に披露したばかりだった。
「あす(24日)には“後編”が放送されるんですが…」。
オンエアに合わせて2人で活躍できればよかったが、競演はひとまずお預け。
先月の「日本プロ」を制してすでにアマプロ通算2勝目を誇る杉浦。
「同期ですけどすごく尊敬しています」と、話す出利葉も、九州アマ3勝など学生時から周囲が一目置く実力はだてじゃない。
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