「昨年、コテンパンにやられた経験を生かしてます」
飛ばし屋・小田龍一は3位タイ

開幕戦の東建ホームメイトカップで4位に入ったあとの1試合で失格、4試合で予選落ち。計5試合で、ず っと賞金を稼げていない。パッティングの不振が原因だった。いろんな選手に相談を持ちかけたが、ま ったく回復する見込みが立たない。

悩みに悩んだあげく、小田が最後にすがりついたのは、丸山大輔のもとだった。まだツアーの出場権を 持たなかった時代、ともに活躍の場を求めたアジアの試合で親しくなり、先輩と慕う丸山は、いまでも小田の“駆け込み寺”だ。

「丸山さんに教えてもらうと、決まってよくなるんですよ」。今週練習日に、その丸山から言われたのは「ロフトを生かして、ストロークでヘッドを返さずに打つ」ということだった。

「言われたとおりにやったら、今日は長いのが面白いように入ってくれました」。

加えて、ショットも好調だ。

ツアーでも、飛ばし屋で知られる小田。しかし今週は、その飛距離を封印している。丈高い松林でセパレートされたここ大洗ゴルフ倶楽部は、少しでも曲げると、誰もが 1打以上のペナルティを覚悟する難コース。

昨年に続き、今大会2度目の出場となる今年は、「コテンパンにやられて」予選落ちした経験を生かし て、ほとんどのホールでドライバーを握らない。

「たま〜に（ドライバーを）持ちたくなっちゃって、打ったら案の定、13番でボギー。やっぱり、この コースでむやみにドライバーはダメだって改めて分かりました」。

この日初日の反省も踏まえ、2日目以降もスコアを伸ばし、上位で久々の予選通過を果たす計画だ。

• 丸山 大輔