昨年のQTセカンドを突破しており義務教育終了を待っての15歳7か月でのツアーメンバー登録は、史上最年少である。
その後、通信制の代々木高校で学びながら、師匠のジャンボ尾崎のところで技術を学んだり、タイヤを引いたりして体力強化に励み、ついにデビューの時を迎える。
ジャンボには「いつも通りやって来い」と、言って送り出されたそうだ。
「ジャンボさんのいうとおり、いつもどおりやれればスコアはついてくるのかな、と思っています」と、素直にうなずく。
目標とする人は、練習の合間にジャンボとごはんを食べながら、テレビでその活躍を追っているという米ドジャースの大谷翔平さん。
「大谷さんみたいに世界1位の選手を目指します」と、夢を描く。
「今週はまず予選を獲って、そこから上位を目指してプレーします」と、抱負を語った。
かたや最年少出場記録でのレギュラー初戦を迎えるのは、愛知県の東郷町立兵庫小6年生の@福井誠ノ介(ふくい・せいのすけ)さん。
大会初日が12歳と67日目。
2002年のジョージア東海クラシック(現バンテリン東海クラシック)で伊藤涼太が12歳と99日で記録を作っているが、それよりまだ32日若い。
身長148センチ、体重49キロの福井さんは、会場でも屈強なプロたちにすっぽり紛れてしまうが「ちょっと緊張はありますけど、怖いとかないです」と、練習場でもベテランの小田孔明(おだ・こうめい)らと和気あいあいと談笑。
「俺が小6の時なんてわーい、やっと72切れたとか言って喜んでたけどプロの試合に出るなんて全然。考えられないよ!」と、小田も嘆息していた。
小学校でも、プロの試合に出ると言って驚いていたのは、先生方のほう。
「お友達はへーって感じでしたけど、先生たちはゴルフが大好きなので。反響がありました」と、無邪気に明かす。
昨年、地元のチャリティコンペでたまたま当時の校長先生と同じ組になる機会があったそうだ。
「一応、僕が勝ちました」と、大人顔負け。
ドライバーの平均飛距離は240ヤード。
「届かないホールもあると思うので、そこでしっかりパーセーブしていくところとか、短い所ではしっかりチャンスにつけて、バーディーを獲って良いスコアを出せるように」。
基本ドリルは、コーチで今回キャディの三觜(みつはし)さんとの課題にしているという右左150球ずつ打つ片手ショット。
歴代5度の賞金王の片山晋呉の練習法を参考にしているそうだ。
「将来は4大メジャーで優勝」と掲げる小学6年生が、プロの試合で明日を占う。
※当初、小学生でツアーに出場するのは史上初と記載しておりましたが、最初に年少記録を作った伊藤涼太さんも初出場当初は小学6年生でした。
修正し、お詫びいたします。申し訳ございませんでした。