同組の中西や、競技委員も交えて処置の仕方を勉強し、次の3番のパー3では右の深いバンカーからうまく出したが、長いパーパットが残った。
4番も、1メートル半を決められず。
「雨で距離が長かったので、できるだけ飛ばしたいという気持ちがあった」と、最初4ホールは悪条件下の力みもあったという。
三觜(みつはし)キャディの助言もあり「やっとほぐれてきました」と5番からは前半最後の9番までパーを重ねることができたが、約1時間のインターバルを挟んで後半インからまた、ボギー、ボギー、トリプルボギー…と、オーバーパーが重なった。
大雨によるぬかるみも加わり飛距離差は、時に100ヤード超。
プロに常に置いて行かれるのは仕方ない。
急こう配が繰り返すコースのレイアウトは、プロでさえ坂をのぼりきると息が上がる。
そのうえ雨で濡れたクラブを拭いたり、グローブを変えたり態勢を整えながら、ワンショットに集中を高めていくのは、戦い慣れたプロでも容易ではない。
「色々大変なことがありましたけど、自分なりのプレーは少しずつ出来ているんじゃないかなと思います」と、小学6年生は前を向く。
あすの残り3ホールでまず狙いたいのは初バーディ。
「今日はほとんど良いことがなかったので、明日は良いことがあるかな、と。思い込みですが、そう思いながらプレーしたいなと思います」。
過酷な1日に疲れ切ったはずだが、プレー後のメディア対応でも笑顔を絶やすことはなかった。