当時19歳の
久常涼(ひさつね・りょう)は、大胆にもメーカーさんを通じて、その年、マスターズを制した松山英樹に練習ラウンドを懇願し、「夢のような1日でした」と、うっとりし、「僕のことはツネって呼んでください」と、無邪気におねだり。
「すごく緊張しましたけど、世界一やさしい人」などと、はしゃぎまくった。
あれから4年。
今年は、堂々PGAツアー選手として参戦する。
「これまでの3年はZOZOさんに出場させていただきましたが、今年はやっと自力でこの舞台に立てた」と、感無量だ。
この3年は、破竹の勢いだった。
22年に予選会から参戦した欧州・DPワールドツアーで日本勢3人目の初制覇(23年フランスオープン)を飾り、今季はポイントランキング上位10人の資格で、今季PGAツアーに参戦。
今年8月の「ウィンダム選手権」での自己最高3位が決定打に。
初シード入りを果たした。
その確たる要因について、「一番は松山さんがいたこと」と断言する。
今週も含めて、同じ大会に出場する際には、必ず練習ラウンドをお願いしてみるスタンスは今も変わらず。