晴れていれば、グラウンドに整備された芝生のエリアで体験が行われるはずだったが、この日はどんより重たい雲が空を覆い、時折ぱらぱらと降る雨粒を眺めながら、仕方なく体育館での実施の判断となった。
その体育館も、整えられた芝生に負けず劣らず、体育倉庫も舞台袖も、もちろん床面も、綺麗に整理整頓と清掃が行き届き、子どもたちの日頃のお手入れと、先生方のその指導に感心させられるという意外な視点から実技講習会が始まった。
生目台西小学校にスナッグゴルフ・スクールセットが寄贈されたのち、ひとつの学年で体験するよりも、複数の学年が体験した方が、その広がりや伝達には良いのでは、との担当の先生の考えから、4年生から6年生までの縦割り活動のクラブ活動での実施となった。
この日の講師を務めたのは、県内で指導活動にあたる野辺穣プロ。3月以来の先生役は相変わらず子どもたちに温かく丁寧な指導が行われた。
まずは野辺プロのフルショットの披露で盛り上がり、グリップの握り方や構え方、パターやショットの打ち方など短い時間の中で凝縮した指導が行われ、練習の仕上げとして野辺プロと代表児童によるガチンコ対決でプレー方法も伝授して実技講習会は終始賑やかに行われた。
初めてゴルフを体験した児童からは、「初めてスナッグゴルフをやったけど楽しかった」「色々なことが知れて楽しかったです、また機会がありましたら来てください」「祖父と祖母がゴルフをするのですが、あまり興味がなかったのですが、楽しかったので今度一緒に行ってみたいです」という感想が発表された。
日本ゴルフツアー機構(JGTO)では、ダンロップフェニックストーナメントと連携した、ゴルフの普及拡大事業を2019年からスタート。昨年末に新たに5校(生目、国富、倉岡、鏡洲、佐土原)の小学校がスナッグゴルフを導入し、これまで市内47小学校のうち28校と公益財団法人宮崎市スポーツ協会にスナッグゴルフ・スクールセットが寄贈導入されている。
これらの活動は『JGTOキッズゴルフ応援プロジェクト・リシャールミルジャパン財団』の取り組みの一環として展開されています。