記事

三井住友VISA太平洋マスターズ 2024

平田憲聖は大会47位で賞金1位を保持

初日から3日連続で、賞金1位の平田憲聖(ひらた・けんせい)とラウンドした石川遼(いしかわ・りょう)がV会見で、「76」を叩いて後退した平田の前日3日目のプレーを回想していた。
「昨日の憲聖は、見たことがないくらい。珍しいな、と思っていたんですけど」。

2009年に史上最年少の賞金王に就くなど、幾度となく経験してきた石川にも覚えがある。
「賞金1位、2位の選手がこの時期を迎えると、自分への期待値も出るし、頑張りたいという思いもある。見えないものと戦わなきゃいけない。憲聖もそういった戦いをしているのかな」と、その心中を思いやっていた。

平田自身も、「昨日は技術的にもそうですけど、気持ちもうまく保てなかったですし、良くないほうに行ってしまった」と、明かした。
「メンタル的な部分でワンショット、ワンショット集中できなくしてしまっているので、自分で難しくしてしまっている。スイングもそうですけど、メンタル的な部分を修正しないとダメかなと思います」と、反省する。

大会は47位に終わったが、それでも賞金1位はキープした。

12月に行われる来季PGAツアーの最終予選会の出場権利を獲得したが「課題はたくさんあるし、今のままでは戦えないし、行っても行くだけになってしまう。そうならないように。しっかり自分と向き合ってやっていかないと行けない」と、自身を戒めた。

「憲聖も試される時期」と、石川。
そんな平田を、温かく見ている。
「彼だったら余裕で吹き飛ばす力もあるし、ほんとにいい選手だな、と思いながら昨日も見ていました」と、その実力を高く買っている。


遼さん、どうぞこちらへ