それだけに、前半のフォアサム競技を、男子のJGTOに1点差をつける8点の1位で折り返していながら最後、前半最下位の女子のLPGAさんに6点差の15点で逆転の3位に沈んだことには、落胆も大きかったと思うが、「予想外は前半の出来。なにかシニアらしいな、なんて。後半体力持たないんじゃないかとか、1回休むとダメなんだよねとか、慰め合っておりました」と、シニアキャプテンの藤田。
敗戦の弁も、なにかシニアらしいが、それでも前半のシニアの勢いは素晴らしかった。
特に第1組の伊澤&増田ペアは、4番からの4連続を含む7バーディの「30」。
断トツの7アンダーで、勝ち点をむしり獲った。
片山&藤田ペアの前半6アンダーの「31」も秀逸。6番でホールインワンかと見まがう藤田のティショットや、9番の片山のバンカーショットなど。
「シニアの皆さんは飛距離も出るし小技もすごい」(幡地)と、もう見慣れているはずのJGTOの面々も改めて驚嘆。
強烈な前後2組に挟まれて、「参った。参りました」などと、なぜか味方チームに降参し、「僕らはまっすぐ飛んでと神頼み」などと、自身の調子の悪さを嘆く兼本&平塚ペアもまた味わい深く、「でも、ある意味僕ら一緒でよかったね。ほかの調子のよい人に迷惑をかけずに済みましたよね」(平塚)などと慰め合う様子も、ほほえましかった。
今年からPGAさんの公式戦「日本プロシニア」の冠スポンサーになられた円谷プロダクションの代表作「ウルトラマン」に扮した開会セレモニーも楽しく、子どもたちへのチャリティを目的とした本大会で、今年もクリスマスプレゼントのお菓子を配って歩いていた、ものすごく強くて、ものすごく優しいシニアの面々。