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関西オープンゴルフ選手権競技 2025

金子とリューが首位タイに

午前中の大雨で3時間22分の中断を挟んだ大会3日目は、3打差に10人がひしめく大混戦になった。

首位には2人。
プロ5季目の金子駆大(かねこ・こうた)と、関西ゆかりの韓国選手H・W・リューが通算12アンダーで並んだ。

金子は初優勝がかかる。



4打差の3位タイから出たこの日は、2度の連続バーディを含む5つのバーディと、ボギーは1個だけ。
再開後も雨や急な風も吹くなど悩ましい展開も「落ち着いてプレーができた」と、ついに首位を捉えた瞬間も冷静だった。

昨年は、石川遼(いしかわ・りょう)と争った「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」や、9月の「ANAオープン」とで2位2回。
初優勝にあと一歩と迫ったが、2大会の3日目は4位と3位。

「今までで一番チャンスがある。緊張はすると思いますけど緊張は悪いことではない。いつも通りやります」と、受け入れて戦う。

一方ベテランのリーダー、リューは1打差の2位から出て1番で4メートルを沈めてバーディ。早々に首位に並ぶと、突発的な雨風で右バンカーにつかまった4番パー3では4メートルをしのいでナイスパーセーブ。



難条件で一時は3差で抜け出したが、「もっと伸ばしたい、と思ってしまった」と、後半3つのボギーに苦笑。
「欲ばったらダメですね」。

日本に定着した2014年から兵庫県三木市の所属コース「小野グランドCC」を拠点にし、昨年10月の地元開催「ACNチャンピオンシップゴルフ(三木GG)」では、金谷拓実とプレーオフを戦い2位敗戦。7年ぶりの3勝目を逃している。

「若い子は飛ぶし、ショートゲームも上手いですね」とうらやみつつ、「僕も勝ちたいです」と、地元関西でのリベンジに虎視眈々。

43歳が最近、張り合いにしているのがJGTO初の女子選手として活動する24歳の寺西飛香留(てらにし・ひかる)の存在だ。

寺西も、リュー所属の「小野グランドCC」を練習コースにしており、オフには一緒にラウンドも。飛距離を争い「勝った、負けた」と、無邪気な寺西につられて、リューの気持ちも若返る。
「応援してくれると思うので。いいところを見せたいですね」と、微笑んだ。

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