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住建産業オープン広島 2001
「彼らの成長が楽しみ」
通算8アンダーの好位置につけているルアンキット・ブーンチュは、今年45歳。
故郷タイで、1986年にプロになったそうだから、かなりのベテランである。
日本ツアーは、今年が初参戦。
年齢を考えると、遅い挑戦と言えるが、ブーンチュの来日の目的は、ほかにあった。
「タイの若手有望選手を、日本で活躍させてやりたかったんだ」
現在、賞金ランク40位につけるプラヤド・マークセンも、同じタイ出身。故郷ではトッププレーヤーだ。
このマークセンを日本でデビューさせようと、ブーンチュは昨年、マークセンを連れ立って来日。一緒にファイナルQTを受験し、以来、マークセンの“保護者”兼プレーヤーとして、日本ツアーを連戦しているようだ。
それだけに上位に浮上しても、V争いは二の次、といった様子で、「僕は、彼らが成長してくれたらそれでいいのさ。僕自身、年齢を考えても日本は今年限りになるだろうしね」と穏やかな口調で話した。