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サントリーオープンゴルフトーナメント 2004

<サントリーオープン初日>谷原秀人が先週の日韓戦の悔しさをぶつけて、1打差3位

ハーフターンのリーダーボードを見るなり、谷原が燃えた。
「(ボードの)左側(トップ5)が全部、外国人選手・・・!! 頑張らないと」
特に上位陣のうち、首位タイの韓国のY・E・ヤンは谷原の「天敵」だ。

先週の韓国VS日本の対抗戦『ヨンピョンバーチヒルズ日韓男子ゴルフ対抗戦』。チームタイポイントになった最終日、日本を代表して谷原が、プレーオフで争って、敗れた相手がヤンだったのだ。
あのときは、普段のツアーではほとんど喜怒哀楽を見せない谷原が、そばで見ていて分かるくらいその表情に、無念さを強くにじませていたものだ。
「あれは、プロになって一番くらいの悔しさがありましたから・・・」。

谷原はアマチュアの東北福祉大時代から、もともと個人プレーより、むしろ「団体戦で燃えるタイプ」だった。その姿勢は、プロ入り後も変わっていなかった。

競技終了後、谷原を責めるものは誰もいなかった。むしろ、メンバーたちは口々に「谷原がやって負けたんだから、しょうがない」といって慰めてくれたが、日本と、チームのみんなの誇りをかけてのぞんだ決戦に、あっさりと負けてしまった悔しさは今週もまだ、本人の心の奥にくすぶっている。
「・・・負けたくないですね」。頂点の座を2週連続で譲る気は、さらさらない。

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