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2006年度のジャパンゴルフツアー
2005年ツアー終了時点の、賞金ランキングによるシード権のボーダーラインは、74位の中川勝弥まで。
昨年は9人の初優勝者が誕生し、初シード入りを果たした選手も9人出た。
また、シード復活組は7人、合わせて16人の選手が入れ替わり、新しいシーズンを迎えることとなった。
そのうち初優勝と初シードの両方をいっぺんに手に入れた選手に、I・J・ジャンと、クリス・キャンベルと、髙橋竜彦がいる。
昨年5月の三菱ダイヤモンドカップで念願の初Vを手にしたジャンは、一昨年前の韓国ツアーの賞金王でもあった。日本ツアー参戦3試合目にしてつかんだ大金星は、その実力からすれば当然でもあった。
ベテラン金鍾徳をはじめ、S・K・ホ、Y・E・ヤンといったゴルフ界の“韓流ブーム”をいち早くつかみ、トッププレーヤーの仲間入りを果たした今年、さらなる飛躍が期待される。
本格参戦7試合目だった6月のミズノオープンでプレーオフの末に栄冠をつかんだ豪州出身のキャンベルは、全英オープンの出場権をも手に入れて、昨年は初のメジャー舞台も踏んだ。
やはり、日本の女子ツアーで活躍する妹、ニッキー・キャンベルとの約束は、「2人で、日本ツアーで大暴れしよう」ということ。
キャンベル兄弟が今年も虎視眈々と、日本の頂点を狙う。
髙橋(=写真上)はプロ9年目の昨年、8月のアイフルカップでツアー初優勝を手にした。
出場権さえ持てなかった時期もあり、プロ生活を断念しかけたこともあったが、やはりプロゴルファーの妻・葉月さんの励ましを支えに、ようやく花を咲かせた。
「もちろん、今年は次の2勝目を狙っていく」と、今から燃えている。
そのほか、勝ち星こそないが、安定した成績でみごと賞金ランク65位に入り、初シード入りを果たした堀之内豊(=写真中)は、一昨年前のチャレンジツアーランク3位の資格で2005年の出場権を獲得した選手だった。
チャレンジツアーの資格で出場権を手に入れて、すぐに翌年のシード権獲得に成功したのは、2004年のサマヌーン・スリロット(タイ)以来7人目だった。
今年も、第2の堀之内が誕生するか。
2006年度のチャレンジツアーは、前年度より1試合増の14試合、賞金総額1億6000万円で行われる。
また、昨年の開幕戦を制し、さらに昨年ラストのトーナメントだったアジア・ジャパン沖縄オープンで2勝目をあげた高山忠洋(=写真下)は、今年の東建ホームメイトカップで大会連覇と、2試合連続優勝がかかる。
今年も話題もりだくさんの2006年度ジャパンゴルフツアーは、約3ヶ月後に幕があける。