記事

カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2005

ミシェル・ウィーは1打足りずに予選落ち

18番でパーパットを外して思わず口元に手を当てるウィ
その瞬間、思わず手のひらで口元を押さえた。まるで、こぼれ出そうになった悲鳴を、慌てて隠すような・・・。そのしぐさから、ショックの度合いが伺えた。

通算3オーバーで迎えた最終18番。
右のラフに入れたティショットを刻んで、7アイアンでグリーンをねらった第3打は手前のラフ。
強い傾斜の上に切られたカップに寄せきれず、1.5メートルのパーパットを外した。

上がりの連続ボギーで、決勝ラウンドへの道は絶たれた。
自身としても、ジャパンゴルフツアー史上としても、初の女子プレーヤーの予選通過に1打及ばなかった。

「最後の2つのボギーは、すべきじゃないミスでした。18番のパーパットは少し緊張しましたが・・・自分を信じてバーディを取ろう、と。でも、思うとおりにはならなかった」。

予選落ちが決まってすぐ、大勢の報道陣に囲まれてのぞんだインタビュー。
笑顔こそなかったが、悔しさを押し殺して最後まで気丈に話した。

「残念でしたが、今回の参戦で可能性はある、ということを証明できたのでは、と思っています」。

同じ組でまわった手嶋、横田は「16歳なら、もうちょっと落ち着きがなくてもいいくらい。コースでの振舞いも、超一流」と、感心しきりだった。

世界中から注目を浴びるプレーヤーになるにはゴルフの内容だけではない。
そんなことも証明してみせた今回の来日だった。

  • 帽子のつばを前に引っ張って、ショックを隠し・・・
  • 悔しさをこらえて、大ギャラリーの歓声にこたえた。

    関連記事