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ダイヤモンドカップトーナメント 2002
「前の“シッポ”が、見えてきました」
自慢のビッグドライブ炸裂だ。
13番、339ヤードの右ドッグレッグホール。
グリーン右手前のバンカーを越えて、フェードボールで狙ったティショットは、ピンまで7メートルのグリーン奥エッジ。
これをパターで沈めて、イーグルだ。
「今日のゴルフは、100点満点!」
通算13アンダー、5位タイで、前日の18位から、一挙にV圏内に浮上して、
「久しぶりの優勝争い、味わいながらやりたいです」
この日は、ショットだけではなく、パットも冴えた。
練習ラウンドで、師匠と仰ぐ芹澤信雄からアドバイスを受けた。
「左サイドが邪魔にならないようなストロークをしろと。左手は添えるだけで、右手一本で打つイメージですね」
ここ最近、パットに悩んで試行錯誤を続けてきたが、「師匠の言葉は、必ず何か成果がある」ようやく、出口が、見えつつある。
最終日、首位との2打差はバーディ戦のこのコースでは、あってないようなもの。
「前の“シッポ”が見えてきました。明日も7つ、8つ出して、3コーナーからまくり気味に差しきれたら、カッコイイ」
宮本が、サッカーのワールドカップをしのぐ話題作りを、と燃えている。