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日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ 2005
第5回JGTOゴルフトーナメント功労賞は、小野光一プロ
小野光一プロにかわってこの日2日(土)、第3ラウンドスタート前に行われた受賞式に立たれたのは、三女の坂井俊子さんだ。
プロゴルファーを目指し、小野プロが旧満州(中国東北部)の大連から日本に渡って来られたのは1937年(昭和12年)。それから2000年に天に召されるまで、ゴルフ一筋で生きてこられた。
日本ゴルフツアー機構理事長の島田幸作より純金製の記念のメダルと盾を受け取って、
「高齢になっても積極的に試合に出場し、どんなときもプロ根性を忘れなかった父が私たち家族の誇りでした。今回、このような立派な賞をいただき、そんな父への思いを再び思い出すことができました・・・」
と、往年の父親の生き様をしみじみと語られた俊子さん。
いまは京都の山科にお住まいで、この表彰式のために前夜のうちに現地に入られ、この日宍戸までお越しくださった。
「普段めったにこんな大勢の方の前に出ないものですから、昨日も夜から緊張しておりました。本番でも足が震え、コメントを読み上げる声も震えてしまわないか、と・・・(笑)。こんなに良い思い出を作っていただき、ほんとうにありがとうございます」。
父親のかわり、ギャラリーのみなさんに深々と頭を下げられた俊子さんのかたわらで、写真パネルの小野プロは柔らかな笑みをたたえ、その様子をじっと見守られていた。
小野光一プロ
1919年5月19日、中国・大連生まれの故・小野光一氏は、中村寅吉氏とともに戦後を代表する名プレーヤーの一人で、1937年18歳で霞ヶ関CCで1年を過ごしたあと、程ヶ谷CCに移り、浅見緑蔵の門下生になられました。
戦争による中断で競技がなく、初タイトルは30歳と遅かったものの、その後いっきに開花され、日本オープン3回、関東プロ5回、日本プロなどの優勝歴があります。
1957年中村寅吉氏と組んで出場した第5回カナダカップでの団体優勝・個人5位は小野氏の名を、不動のものとしました。
なお今回の受賞は、ゴルフジャーナリスト14名と、ジャパンゴルフツアー選手会理事のJGTO理事会メンバー4名の選考と、日本ゴルフツアー機構公式ホームページにおいて、ゴルフファンのみなさまに投票いただいた結果、決定されたものです。
過去の受賞者一覧
第1回(2001年)中村 寅吉 氏
第2回(2002年)故・宮本 留吉 氏
第3回(2003年)林 由郎 氏
第4回(2004年)故・戸田 藤一郎 氏、陳 清波 氏
第5回(2005年)故・小野 光一 氏