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サントリーオープン 2001
「今まで、何で僕だけ飛ばんかったんやろう・・・」
友利も、新しいアイアンを使って好調だ。
「キャビティではないんですが、フェースの裏に溝があって、反発係数が高く、ボールが上がりやすい」という理由から、3週前に、ブリヂストン社の『アクセス』というブランドのものを、好んで使い始めた。
しかし、このアクセスは実は、アマチュア向け、しかもシニア世代をターゲットにしたアイアンだ。
それを、ツアープレーヤーが使うことに、抵抗はないのか?という疑問には、「僕は、良いと感じたものならなんでも使う。・・・それに、僕ももう、年配ですからね」と言って、友利は、穏やかな笑顔を浮かべた。
このニューギアのおかげで、飛距離も「当たれば10ヤードほど」伸び、1番手以上、使用クラブが変わった。
ドライバーショットも好調で、この日、ラフに入れたホールは、3ホールだけ。
また、「フェアウェーに行けば、転がってくれる」と、第2打で、そんなに長い距離が残らず、この日使った一番長いアイアンは、5Iどまり。
「ゴルフが、とても楽ですね。・・・こんなに道具が発達しているのに、今までなんで僕だけ飛ばんかったんやろう・・・(笑)って思ってしまいました」
通算6アンダー、7位タイで折り返し、便りになる道具で、6年ぶりの勝利を狙う。