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増田伸洋「いまさら、ジタバタしても仕方ない」(6月5日更新)

今年の全米オープンは今月14日(木)に、米ペンシルバニア州のオークモントカントリークラブで開幕する。今季メジャー第2戦に挑戦する日本勢は、片山晋呉と今田竜二と、先月28日に茨城県の大利根カントリークラブで行われた最終予選を突破して権利をつかんだ谷口徹と横尾要と増田伸洋(=写真)だ。

中でも増田はこれまでメジャーどころか、海外ツアーの経験すらない。
「初めての米ツアーが全米オープンなんて…」と、目をシロクロさせつつも本番に向けて、「気負いはない」とキッパリと言い切った。

「だって、いまさら気負ってもしょうがないでしょう?」と笑う。
世界ランカーでさえ悲鳴を上げる。想像を絶するタフなセッティングだ。
実際にそれを前にしたときに、いったい自分はどうなってしまうのか。
まだ、皆目見当もつかないというのが本音だ。

同じウェア契約先という縁でこのオフ、一緒に合宿を組んだ伊澤利光に言われた。
「とにかく、お前のパワーでも絶対に出ないラフだよ。せいぜい苦しんで来い」。
その言葉に改めて、いまさらジタバタしても仕方ない、という気にさせられたという。

「もちろん、良い結果を持ち帰りたい気持ちは一杯。でも、それ以前に自分のゴルフがどこまで通用するか。よそゆきのゴルフではなく、今の自分のまま思い切ってぶつかりたい」。
渡米を目前に、そう話している。

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