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富田雅哉は2アンダースタート
開催コースのリア・ビンタンゴルフクラブの芝目の強いグリーンは、熱帯地方ならではだ。
その上、高速グリーンに仕上げられているから、インパクトで少しでも手が緩めば、あっという間に傾斜に流されてしまうが、富田にはとっておきの“秘伝”がある。
大会直前に、師匠の田中秀道と行った2週間の米国合宿。
そのとき、秀道から受けたパッティングのアドバイスがハマった。
もちろん、その詳しい内容は容易に人には教えられないが「しっかりと、球を捕まえて打つ打ち方。それが、すごく良い」と、師匠に感謝だ。
開催直前に、パターを新しいものに変えたことも奏効した。
テイラーメイド社のロッサは「今週のような強い芝にも、非常に良い転がりをしてくれる」。
2アンダーと上々の出だしには、「秀道さんにも良い報告ができそうです」と満足げだ。
それでも、スタートの1番だけは「ドキドキだった」という。
「初戦ということで緊張して、どこか力が入ってた」。
残り110ヤードの第2打は、「ちょこん、でいいのに、なぜかフルショット(苦笑)」。
8メートルのバーディパットは難しく、3パットのダブルボギーという可能性もあった。
「なんとか、寄せてボギーに収めた。そのあとはどうにか我慢して、盛り返すことができた」。
今年、初シードの富田が、日本ツアーの開幕を前に、早くもノリに乗っている。