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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2006

地元出身の河井博大が「上出来」のスタート

地元開催の今大会は、5年ぶりの出場。「久しぶりだったので、変なプレッシャーがあった」としながらも、16番で「自分でもびっくり」の10メートルのバーディパットを決めるなど、2アンダーは「上出来のスタート」と、笑顔になった。

2001年以来、ずっと出場権がなくもっぱらチャレンジトーナメントが主戦場だった。今年は、ファイナルQTランク47位で、辛くも出場権を取り戻した。

8位タイの富田雅哉と同様、田中秀道を師匠と仰ぐ一人。
「もしいま目の前に(田中の)写真があったら、拝みたいくらい」尊敬している。

師匠の声は「神の声」。
聞くほどに、前向きになる。「安心できる」。

だから、本戦直前の前日水曜日も「田中さんの声が聞きたくて」。
アメリカに電話をしたばかり。
その田中からいつも言われるのは、「バカになれ!」ということだ。

プロ入り10年目。
いまだシード権さえないのは、「考えすぎる性格だから」と忠告を受けてきた。

「最後は技術ではなく気持ちなんだ、と。お前は考えれば考えるほど、ダメになっていくたちだから。コースに出たら、余計なことは考えずにバカになれって、いつも田中さんは言うんですよ」。

最近になって、ようやく師匠の教えが実践できるようになってきた。
「今では、プレー中の合間に他の選手と喋ったり、楽しんでゴルフができる」。
特にこの日初日は、富田と同じ組だったこともあり、リラックスして回れたことも大きかったようだ。

「・・・早く、師匠に良い報告ができるようになりたい」。
次にかける国際電話こそそうでありたい、と河井は考えている


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