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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2005
ミシェル・ウィーは42位スタート
後半の6番、7番でいずれも1メートルのバーディチャンスを決めた。
「最初は、うまくいかなくてイライラしていたけれど。6番からようやく自信が出てきた」。
沈みがちだった表情も、上がりの連続バーディで一気に華やいだ。
飛距離が自慢のウィも、今週は練習ラウンドの段階から「思ったよりあまり飛んでいない」という前評判が他の選手から出ていた。
10番、18番のドライビング計測ホールでも、274ヤードと261ヤード。この2ホールでは67位と平凡な順位に終わったが、同じ組でまわった手嶋には2ホール、横田には4ホールでティショットを前に飛ばしている。
「やっぱり、試合となると違う」(手嶋)
「目一杯じゃない。余力を残しながら、飛ぶべくして飛んでいる。男子並みのゴルフに、びっくりした」(横田)。
2人の男子プロをうならせるに十分の、パワフルな300ヤードドライブも披露した。
プレーの合間に「みんなあなたの飛距離にびっくりしているよ」と話しかけた横田に、そんなことは当たり前、というような表情をしたという。
「ツヨクナラナイト、ナリマセン」と、カタコトの日本語で語り、横田が「もう十分じゃない?」と、答えると険しい顔で首を横に振ったそうだ。
そして、かたわらのキャディがすかさず言ったという。
「彼女は、まだ16歳なんだ」。
つまり、まだまだ発展途上の段階だということ。
向上心の強さが伺えるエピソード。
横田が、「あなたは女性版のタイガー・ウッズだね」と誉めると、やっと満面の笑顔を見せて「サンキュー!」と、嬉しそうに答えてくれたという。