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今週もツアーの“お父さん”“お母さん”が活躍

1番ティで中村龍明(右)と談笑する英雄さん。スタート前の和やかなひととき。
ツアーには、選手から“お父さん”“お母さん”と、慕われているご夫婦がいる。
兵庫県三木市に在住の柴田英雄さん(75歳)と淳子さん(64歳)夫妻だ。

お二人は1994年に、英雄さんが第一線を退いたのを機に初めてお二人でツアーのボランティアを経験され、以来その魅力にすっかりはまってしまった。
今では毎年、年間の約半数のトーナメントに参加して、全国を渡り歩く日々を送られている。

いつも明るく朗らかで、熱心なお仕事ぶり。しかも、常に夫婦揃って参加という仲むつまじい姿に、お二人の存在を知らない選手はおらず、スタート前やプレー中には「いつもありがとうね」と、必ず声をかけていく者も少なくない。

「二人の笑顔を見ると、ホッとする」と言って悩みを打ちあけたり、心の拠り所にしている選手もいるほどだ。
ボランティア活動を続けるお二人は、転戦の合い間に各地の温泉めぐりも楽しまれたり、“ツアー生活”を謳歌されている。

「ボランティアは、どちらか一方が歩けなくなるまで続けてたい」と語る柴田夫妻は今回、ご自宅からほど近いマスターズゴルフ倶楽部で行われたこのマスターズGCクラシックでも大活躍だった。

最終日の朝は、スタートティで選手コールのアナウンス役。
ホールアウト後はアテスト会場で、スコアの集計に忙しかった。
今回もお二人の善意の力を借りて、無事に大会を終了することができたのだ。
  • ホールアウト後は2人揃ってアテスト会場で選手たちを迎える。仲むつまじい姿はツアーの癒し的存在でもある。