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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2010

菊池純が「早くここに帰ってきたい」

今大会は、今季4試合となるツアーは、昨年8位の資格で参戦。「去年は最終組で回って。そのイメージがまだ残っていて、今日も良いラウンドが出来ました」と、最終18番ではピン手前から7メートルのイーグル締めで、7位タイ浮上。

2007年にツアー1勝をあげながら、昨年は2年連続で賞金ランキングによるシード落ちを喫した。

原因は、ドライバーによる不振。
「思ったように打てたと思った球が、全然違った方向へ飛んで行く」。
そんな症状が昨年まで3年間、続いていたといい、昨年末はツアーの出場優先順位を決めるファイナルQTでもふるわず、ほとんど出番が期待出来ないランク60位にとどまった。

レギュラーツアーへの登竜門・チャレンジトーナメントを主戦場にしながら、復活に向けて、さまざまに取り組む中で、もともと人なつこい性格は先輩・後輩にかかわらず、たくさんの人が心配して意見を出してくれたそうで、「その中から少しずつ砕いて自分のモノにしてきた」という。

この日はパー3を除いた14ホール中、10ホールで思い通りのティショットが打てたといい、ようやく、兆しが見えてきた中での好スコアだった。

予選2ラウンドは、ジャンボ尾崎と同じ組。いまやツアーで唯一となった、高麗グリーンのコースは、むしろ短い距離のパットほど難解と言われるが、好調のショットでピタピタとチャンスにつけて、ピンそばのバーディチャンスを面白いように決めて「高麗の天才」と、ジャンボからお褒めの言葉に預かった。

3つ年上の呑み仲間の言葉も励みだ。
7月のセガサミーカップで4年ぶりの復活優勝を飾った小山内護も、今季は菊池と一緒にチャレンジで戦っていた。
「次はお前だよ」と、再三にわたって言われている。

「マモ(小山内の愛称)さんのおかげで、僕にも出来るという自信がついた」。そしてなんといってもツアーの華やかな雰囲気だ。
「やっぱり、たまにトーナメントに来ると楽しいから。そういう意味でも、早くここに帰ってきたい」。復活のV2を見据えた。

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