記事
つるやオープンゴルフトーナメント 2006
ブレンダン・ジョーンズが単独首位に
この日3日目、460ヤードの14番パー4で、ティショットを左にOB。
「7」を叩いた。
それでもどうにか首位を守ったものの、最終日のことを考えると、いまから不安でたまらない。
「いっそティショットはアイアンで打とうとか・・・。14番のことを考え出すと、夜も眠れなくなりそうだよ」と、頭を抱えた。
2004年大会のチャンピオンでもあるように、ここ山の原ゴルフクラブは、大好きなコース。
「・・・ただし、14番をのぞいて、だけど」と、苦笑する。
実際に、前回の優勝時にも最終日にここでダブルボギーを打っている。
「あのときのことは、忘れようにも忘れられない」。
ドローヒッターのジョーンズにとって、右にOBゾーンが横たわるこの14番は「夢にまで出てきそうなくらい」苦手なホールなのだ。
「でもね、そこまで選手を悩ませるということは、この14番が戦略性に溢れた非常に良いホールだという証でもあるよね。ここさえ攻略できれば、また自信がつきそうだね」。
先週の開幕戦「東建ホームメイトカップ」で優勝したウェイン・パースキーは、ジュニア時代からの友人。大親友の初優勝を、心から祝福した。
同時に、「次は僕の番」という思いを強くした。
最終日は、豪州勢の2週連続優勝となるかもしれない。
「・・・やっぱり、明日はみんな室田さんを応援するのかな?」と、ギャラリーの反応をちょっぴり気にした。
ともすれば、ギャラリーがほとんど敵に回ってしまうかもしれないことは覚悟の上だ。
「やっぱり、自分の国の選手を応援するのは当然のことだからね」と、ジョーンズ。
「・・・でも、その中でも僕を応援してくださる人がいるってことも、知っているから」。
昨年1年間はネーションワイドツアーの資格で米ツアーに参戦し、日本を留守にしていたにもかかわらず、この日3日目のホールアウト後はサインエリアに長蛇の列が出来た。
「そんな人たちの応援を励みに、頑張りたいな」。
前向きに話した。