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未来の出場選手を育てよう!全英オープン−パビリオンブース

全英オープンの会場に、子供達の声でひときわ賑わうパビリオンブースを発見した。中を覗いてみると、子供達が1ポンドを手に列を作っていた。

このブースで行われているパッティングゲームは、1ポンド払うと3パットすることができる。ボールが3回連続でカップに入ると、ボールがもらえ、更に連続3パット決めると、それぞれの子供達の体格にあわせカスタマイズされたピン製のパターがもらえる。

パットが決まると、順番を今かいまかと待っている子供達も大きな歓声を上げ、みんなで喜びあう姿はまるでチーム戦のようにも見え、とても微笑ましい光景だ。

このパッティングゲームで支払われたお金はゴルフファンデーションにチャリティーとして集められ、ジュニアゴルファーの育成やゴルフの普及活動に利用される。

今回、ブース内での撮影や取材に協力して下さったのはゴルフファンデーションのブレンドン・パイル氏。1952年に設立されたこの団体は55年の歴史を誇り、過去この全英オープンで3回の優勝を果たしたヘンリー・コットンや他数名の選手で始められた。当初は2,3校の学校でのレッスンから始まったものが、現在では小、中学校を含む英国の60%の学校でスナッグゴルフを含む、ゴルフレッスンが取り入れられ大きく発展している。スコットランドではすべての小学校で9歳になるとゴルフの授業があり、それがゴルフの普及に大きく影響していることは間違いない。

「ゲーム感覚で楽しみながらゴルフというスポーツへの理解を深め、そして技術の向上を目指しています。」と話すブレンドンさんは、子どもたちと一緒になってゲームを楽しんだり、時には厳しくクラブの扱いについて指導する。
この子供達の中に、将来このカーヌスティにプレーヤーとして戻ってくる子がいるのかもしれない。