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ツアープレーヤーたちのオフシーズン<井手口正一>
認定プロの資格を持つ父・幸一さん(=写真中、右)のチェックを受けながらの練習は、まだ打ち込み中心。いまはあえてラウンドは控え、スウィングの完成度を高めることに重点を置いている。
その合間に、いつも応援してくださる地元ファンへの恩返し。
2月15日に、同倶楽部で行われる「井手口を囲む会」に参加するなど、大忙しの毎日を過ごしている。
今年は、約1年の交際を経て鹿児島在住の会社員、松本史穂さんと念願のゴールイン。1月30日に入籍、3月4日には結婚式を挙げる予定だが、新婚生活をゆっくり楽しむ余裕もない。
そのあと、開幕直前まで4試合のツアー外競技に出場する予定で、そこで徐々に試合勘を取り戻していく計画があるからだ。
「もちろん経費の問題もあって毎週毎週というのは無理だけど。できるだけ彼女には、一緒にツアーを転戦してもらいたい」と、井手口が申し出れば、史穂さんも「プロの生活が実際にどういったものなのか、まだ想像もつきませんが正一さんを精一杯支えていきたいです」と答えた。
チャレンジトーナメントを転戦していた時代、経費を浮かせるために愛車のエルグランドで寝泊りしていた時期があった。
レギュラーツアーの出場資格を得た今も、ときどきその方法を取ることもあるそうだが、史穂さんは「・・・私もぜひ一度、この車で遠征してみたい!」と、楽しみにしているそうだ。
初シード元年の今年はいろんな意味で、人生の新たな第一歩となる井手口。
一家の長として「初優勝を目指してますます頑張ります」と、気合が入っている。