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アコムインターナショナル 2001
「まずは実績!」
「ゴルファーらしくない、ゴルファーを目指したい」と、2年前から伸ばし始めた長髪をなびかせて、木村がスコアを伸ばしていく。
前半、3番で2メートルのバーディを沈めて波に乗り、3連続。
3アンダーでターンした9番グリーンで、自分の名前が、スコアボードの上に載っていることを確認すると、「感激でした」と、気をよくした後半。
さらに2つ伸ばして5アンダー、6位タイにつけ、「最高の気分です!!」と、ニコニコだった。
昨年、ツアーデビュー。
まだ、ファイナルQTまで進んだことがなく、推薦出場での昨年5試合、今年はこれが4試合目だ。
「目立ちたがり屋のくせに、ビビリ屋で・・・。ドキドキしちゃってダメなんです」と、予選通過を果たしたのは、昨年のこの大会だけだ。
その昨年大会も、3日目に17番ホールで、ホールインワンを達成して話題を作ったが、「予選通過に安心して、3日目、4日目は全然だめだった」と68位と低迷したまま終った。
また、デビュー当初はツアーの速いグリーンにタッチが合わずに苦労したが、「今日はいつもより、弱めに打ったらうまくいきましたね」と、ようやく勘をつかみつつある。
生涯2度目の予選通過どころか、上位でのスタートに心も弾む。
「明日からも頑張りたい。なにしろ、この世界は実績を積むことが先ですから」
自慢の長髪で、存在をアピールする前に、まずはスコアで、名前を売るつもりでいる。