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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2005

尾崎直道、腰痛を抱えながら2位タイ

ラウンド中も、思わず声が漏れる。「腰が・・・痛いよ」。素振りのあとで、ため息と共に吐き出す。持病の腰痛。2週前、米シニアチャンピオンズツアーのQスクール参戦中にぶり返した。
「相当悪い。本当なら、休んでいるところ。・・・でも、これが今年最後と思うとね」。

痛みをこらえながら、奪った渾身のバーディは6つ。
この日初バーディは、ドライビングディスタンス計測ホールの6番パー5だった。ティショットで297ヤードを記録して、「あれは・・・振ったよね」。
その瞬間だけは眉間のシワをといて、会心の笑み。
故障を抱えていても、随所で勝負魂が顔を出す。

最終18番パー3は、クリークであわやホールインワンのスーパーショットだった。
あがり3連続バーディで締めて、「腰痛にはバーディが、一番の薬だからね」。
2位タイスタートに、大会最年長・49歳のプライドが光った。

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